雨漏りによる「内壁のシミ」を補修する方法｜シミが出来る原因や業者へ依頼するメリットとは？

「雨漏りによって発生した内壁のシミを何とかしたい！」

こうしたお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最近では、ホームセンターなどで洗浄剤や塗料・壁紙なども簡単に手に入る為、ＤＩＹによる補修もより手軽に行えるようになりました。

一方、内壁のシミを補修する前には「シミの原因の特定と解決」も非常に重要です！
この記事では内壁のシミが発生する主な原因、DIYでできる補修方法や業者に依頼するメリットまで詳しく解説しています！

内壁のシミを補修する前に...原因特定と解決が最優先！

内壁にシミができると、「見た目をきれいにしたい！」と補修を急ぎたくなるかもしれません。
でもちょっと待ってください！

大切なのは 「なぜシミができたのか」 をしっかりと把握し、根本原因を取り除くことです。
原因を解決しないまま塗装やクロス張り替えなどで隠してしまうと、またすぐにシミが浮き出てくる…なんてことにもなりかねません。

また、内壁にシミが出来る原因は「雨漏り」をはじめ、「結露」「漏水」など様々です。
はじめに、内壁に生じたシミの原因特定の大切さや、その原因についてくわしくご紹介いたします。

シミの原因特定・解決が最優先！

内壁にできたシミは単なる見た目の問題だけでなく、建物内部で何か異常が起きているサインかもしれません。
そうした原因を放置して見た目だけを直しても、すぐにシミが再発してしまうどころか見えない場所で構造部の劣化が進行してしまうリスクとなります。

まずは「なぜその場所にシミができたのか？」をしっかり突き止め、必要に応じて防水工事や配管修理など最適な施工を行う事が大切です！

内壁のシミができる主な原因とは？

内壁に発生するシミの主な原因としては、大きく分けて「雨漏り」「結露」「漏水」の3つが挙げられます。
それぞれの特徴について、以下にご説明いたします。

①雨漏り

屋根や外壁の劣化、シーリング材の剥がれなどにより、外部から雨水が室内に入り込むことで発生するのが雨漏りです。
侵入した雨水が内壁に達することで、時間が経つにつれて茶色や黒ずんだシミとなって現れます。

後述する結露や漏水との大きな違いは、雨が降った際に被害が拡大する事です！
そのため、雨天時やそのすぐ後にシミの広がりを確認した場合は雨漏りが生じている可能性が高いといえます。

② 結露

結露とは、室内と外気の温度差によって空気中の水分が冷たい壁面や窓に触れて水滴となる現象です。
冬場など暖房を使用している時期には、室内の湿った空気が冷たい壁に触れることで結露が発生してしまいます。

こうした水分が内壁に浸み込むことで、時間の経過とともにシミを生じさせてしまう事があります！

また、結露の大きな特徴として比較的広範囲で発生する事が挙げられます。
特に、湿気が溜まりやすい北側の部屋などで発生リスクが高いため注意しましょう。

③漏水

給排水管や設備機器からの水漏れが原因で、内壁にシミができるケースもあります。
壁内や天井裏に設置されている配管の劣化や接続部分の緩みなどは、知らないうちに漏水を引き起こす原因となります。

漏水によるシミは比較的広範囲にじんわりと広がっていくのが特徴で、時間の経過とともに壁紙の剥がれや異臭を伴うこともあります。
また、キッチンや洗面所、トイレなど水回り付近に発生しやすいため、日頃の点検が大切です。

「雨漏り」「結露」「漏水」の違いと見分けるポイント

内壁のシミの原因としてよく聞く「雨漏り」「結露」「漏水」ですが、それぞれ原因も対処方法も異なります。

原因	発生要因	よくある発生場所
雨漏り	外壁材やシーリング材の劣化による雨水の浸水	天井、外壁に近い内壁など
結露	室内外の温度差	北側の壁、窓周辺など
漏水	水道管の不具合など水回りのトラブル	キッチン、洗面所、トイレ付近など

たとえば、雨が降るたびにシミが広がるようなら「雨漏り」の可能性が高く、寒い朝に壁が濡れているなら「結露」の可能性が大きくなります。また、水回りの近くで常時湿っている状態であれば、「漏水」かもしれません。

ただし、これらはあくまでそれぞれの特徴であり、発生状況によってその症状は変わってきます。
内壁にシミが発生した場合にはその解決のためにも、やはり専門業者へ依頼する事がおすすめです！

DIYで内壁のシミを補修する方法

せっかくシミの原因を解決できたとしても、内壁のシミがそのままでは室内空間が損なわれてしまいます。
そうした中、ご自分で内壁のシミ補修をご検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、DIYで出来るシミ補修の方法について以下にご紹介いたします！

①漂白剤を使用したシミ消し

シミが比較的軽度でカビや雨染みなどが原因で変色している場合には、塩素系の漂白剤を使って汚れを落とす方法が有効です！

市販のカビ取り剤やハイターなどを薄めてスプレーボトルに入れ、対象部分に吹きかけてからしばらく放置して拭き取ります。
症状が軽微であれば、これだけで目立たなくすることが可能です！

ただし、作業を行う際はゴム手袋やマスクを着用し、換気をしっかり行うことが大切です。
また、素材によっては漂白剤が染み込みすぎて変色したり、壁材を傷めてしまうことがあるため、事前に目立たない場所で試すことをおすすめします。

効果は限定的ですが、まず試してみるにはおすすめの方法です。

②塗装の上塗り

壁が塗装仕上げであれば、シミの上から塗料を塗り重ねて隠す方法もあります。
もとの壁の色と質感に近い塗料を選ぶことで、違和感なく仕上げることが可能です！

ただし、内壁材にマッチした塗料の選定や塗装方法など、専門的な技術や知識が必要不可欠です。
また、作業前にはシミの周囲をしっかりと清掃し、マスキングテープなどで養生を行うことも綺麗に仕上げるポイントとなります。

③クロスの張替え

特に汚れが広範囲に及ぶ場合、最も見た目をきれいに改善できるのがクロスの張替えです。

最近ではホームセンターなどでも壁紙や施工道具セットが充実しており、比較的簡単に材料を手にする事が出来ます。
既存のシミが付いているクロスを剥がし、新しいクロスを専用の接着剤で貼り付けていきます。

ただし、クロスの継ぎ目処理や柄合わせ、空気が入らないように貼る作業にはコツが必要です。
塗装の上塗りと同じく、綺麗に仕上げるためにはある程度の技術が必要となります！

内壁のシミ補修を業者へ依頼するメリットとは？

ここまで、DIYによる内壁のシミ補修方法についてご紹介させていただきました。
ご自分で補修を行う事で費用を抑えられるというメリットはありますが、やはり仕上がりを考えると専門業者へご依頼いただくことをおすすめいたします。

また、内壁のシミ補修を専門業者へ依頼するメリットには、ほかにも以下の様なメリットがあります！

①調査～内装工事まで一括して対応してもらえる

冒頭でもお伝えいたしました通り、内壁のシミ補修を行う前にはその原因を解決する必要があります！
施工業者によっては「浸水調査～修理～内装工事」まで幅広く対応可能で、一括して依頼する事が可能です。

複数の業者に分けて依頼する必要がないため、打ち合わせや日程調整の手間も少なくすることが出来ます。
また、内壁の状態や素材に合わせて最適な施工方法を提案してもらえることも大きなメリットです！

原因調査から仕上げまでを一貫して任せることで、安心して施工を任せる事が出来ます。

②時間と手間を大幅に削減

DIYによる内壁のシミ補修は道具や材料の準備に始まり、施工方法の確認、作業時間の確保まで想像以上に多くの手間と時間がかかります。
特に初めて取り組まれる方にとっては、手順を確認されるだけでも大変な作業です！

その点、専門業者へ依頼すれば作業をすべてお任せできるため、ご自身の貴重な時間を有効に使うことができます。
また、シミの範囲が広い場合でも経験豊富な職人が適切な工程で進めてくれるため、短期間で美しく仕上がるのも大きな魅力です。

「忙しくて手が回らない」「できるだけ手間をかけたくない」という方には、特に嬉しいポイントと言えます。

③施工ミスのリスクが少なく安心して任せられる

DIYではどうしても仕上がりにばらつきが出たり、思わぬトラブルに繋がるリスクがあります。
その点専門業者であれば、豊富な経験と確かな技術を持った職人が作業を行うため、施工ミスのリスクが格段に少なく安心して任せることができます。

たとえば、壁紙の継ぎ目が目立たないように丁寧に仕上げてくれたり、結露やカビの再発を防ぐ処理をしっかり行ってくれるなど細やかな対応も期待できます。
「頑張って自分でやったのに、かえって見栄えが悪くなってしまった…」といった事態を避けるためにも、プロの施工業者へ依頼する事はおすすめの選択肢です！

業者による内壁シミ補修方法・価格相場や施工期間の目安

それでは、次に施工業者による内壁シミ補修の方法や、価格相場・施工期間の目安についてご紹介いたします。

業者による内壁シミ補修の主な方法

内壁のシミ補修は、シミの原因や壁材の種類によって適切な方法が異なります。
主な補修方法は以下の通りです。

補修方法	内容
表面洗浄・クリーニング	専用の洗剤・クリーナーによる洗浄
部分補修（パテ埋め・再塗装）	部分的な再塗装による補修、必要に応じてパテ埋めなどを行う
壁紙の張り替え	該当部分、または全面の壁紙を張り替える
下地からの補修	断熱材の補修・交換を含めて内壁を造り直す

価格相場の目安

内壁のシミ補修にかかる費用は、補修の規模や方法によって大きく異なります。
例えば、軽度な表面のクリーニングであれば5,000円〜15,000円程度で済むことが多いですが、壁紙の部分張替えや再塗装になると10,000円〜30,000円程度が相場です。

さらに、シミが広範囲で下地にまで影響している場合には、50,000円〜150,000円ほどの費用がかかるケースもあります。

補修内容	価格相場（1か所あたり）
表面クリーニング	5000円～15,000円
部分補修・再塗装	10,000円～30,000円
壁紙の部分張替え	8,000円～20,000円
壁紙の全面張替え	30,000円～80,000円
下地からの補修	50,000円～150,000円

※上記はあくまで目安です。現場の状況や業者によって変動します。

施工期間の目安

続いて、各補修方法における施工期間の目安についてご紹介いたします。

補修にかかる施工期間も、補修の内容によって異なります。
表面のクリーニングや壁紙の部分張替えなど、軽度な補修であれば半日〜1日程度で完了します。
再塗装や壁紙の全面張替えの場合は1日〜2日、下地からの補修を行う場合には2日〜1週間ほどの期間が必要となることがあります。

補修内容	施工期間の目安
表面クリーニング	半日～1日
部分補修・再塗装	１日～２日
壁紙の部分張替え	半日～1日
壁紙の全面張替え	１日～２日
下地からの補修	２日～１週間

※上記はあくまで目安です。現場の状況や業者によって変動します。

まとめ

内壁にシミができた際は、その見た目だけでなく「何が原因か？」をしっかり確認することが大切です。
原因を特定して根本から解決することはシミの再発を防ぐことに繋がり、なによりお住まい全体を長く安心してご使用いただくためにも非常に重要と言えます。

また、DIYでの補修も可能ではありますが、やはり専門業者へ依頼された方が「仕上がり」「安心感」の上で非常に大きなメリットがあります。

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